航空業界の業績悪化のニュースが止まりません
新型コロナの影響をもろに受けているのは航空業界です
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、人の移動が極めて強く制限されている今、航空路の利用が減っているのは当然のことです
その影響がジワジワと明るみに出てまいりました
コンテンツ一覧
ANAホールディングス
業績予想の修正を発表
ANAホールディングス(9202)は4月20日、通期連結業績予想の修正を発表しました
引用元:ANAホールディングス 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大規模なイベント自粛やテーマパーク閉園など、客足の減少に歯止めがかかりません
国内での移動自粛や世界各国の入国制限が大きく影響し、特に3月の需要が大幅に減少しております
売上高は当初の見通しから1200億円減少、さらに営業利益や経常利益は50%を上回る減少予想、親株主に帰属する当期純利益は670億円の減少を見込んでおり、実に当初予想の7割強の減少予想となっております
国内線・国際線の予約数は9割減少している状況の中、今回の大幅な下方修正は避けられない状況だったと予想します
4月末の決算が出てきましたら、より正確な数字を確認したいところです
株価の反応
業績予想の下方修正を受け、株価の反応を確認しておきます
まずは日足を確認します
引用元:Kabutanホームページ(ANA)
発表後2日連続で終値ベースで下落しているものの、極端な減少は示しませんでした
航空業界のニュースは多く報じられており、移動制限などの情報から今回の下方修正はある意味織り込み済みだった可能性もあります
つぎに月足チャートも確認しておきます
引用元:Kabutanホームページ(ANA)
2018年1月につけた高値4783円から下落基調であったANAですが、2020年に入りコロナショックを受けてからの急落が極めて強烈な下げとして目立っています
高値からは実に半値以下という水準まで下げている展開です
直近最安値の2060円は実に2014年ぶりの水準で、いかに急落しているかが窺い知れます
日本航空
業績予想の修正を発表
日本航空(9201)は4月22日、通期業績予想の修正を発表しました
引用元:日本航空 通期業績予想の修正に関するお知らせ
ANAホールディングス同様に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響をもろに受けています
当初の見通しから750億円と大幅に売上高の減少を見込むとのことです
客足の大きな減少に対応するために、運休や減便、小型化を進めてきたとのことですが、売上高減少をカバーすることはできず、営業利益、経常利益、親会社に帰属する当期純利益ともに大幅な減益を見込みます
当期純利益は400億円の減益と非常にインパクトのある数字となっております
2020年3月期の決算発表は4月30日に行われる予定で、正確な数字が出るのを待ちたいと思います
株価の反応
業績予想の下方修正を受け、株価の反応を確認しておきます
まずは日足を確認します
引用元: Kabutanホームページ(JAL)
発表後の株価ですが、思ったより株価は下げませんでした
ANAと同様に移動制限などの情報から今回の下方修正はある意味織り込み済みだった可能性があります
つぎに月足チャートも確認しておきます
引用元: Kabutanホームページ(JAL)
ANAと同様に2020年に入ってからの下げが極端に目立ちます
2020年1月の株価から実に半値以上下げた格好です
2013年ぶりの安値で、極めて安値水準まで落ちていることが確認できました
さいごに
私も国外の出張が全てキャンセルとなり、航空券もキャンセルすることとなりました
通常のところキャンセルの手数料がかかる航空券ですが、今回はコロナ対応ということで手数料も取らないという対応を取ってくださいましたため、大変助かりました
今回のリリースを通して、このような対応の裏では航空業界が非常に厳しい戦いを強いられていることがよくわかりました
新型コロナウイルスの終息の見込みが全く立たない中、現時点ではANAやJALへの投資は私の投資方針からは外れます
一方で、日本の空を支える2トップの企業がこれだけ厳しい状況に追い込まれている今、両社の経営がなんとか踏ん張って、また全国・全世界の架け橋となってほしいという思いがあります
引き続き情報には注視して参ろうと思います