株式投資をする際にどのような銘柄に投資するか悩んでいませんか?高配当株に投資をするのか、それとも優待株に投資をするのか。
これまでに6年以上株式投資を続けてきましたが、僕は優待株を買いませんでした。株主優待をもらったことはありますが、それは配当株からもらった副次的なものでした。
この記事では僕が優待株を買わない理由についてまとめます。
- 株式投資の目的が、資産の最大化であるため
- 株主優待は再投資できない株主還元であるため
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僕が優待株を買わない理由
日本の株式特有の制度である『株主優待』。
保有株式数に応じて、自社製品や商品券、QUOカードなどが貰える嬉しい制度です。
僕も過去にQUOカードをもらったことがあり、なんとも幸せな気分になるものです。
しかし僕は優待を目的として株式を購入することはありません。
株式投資の目的が資産形成である
株式投資の目的は人それぞれだと思いますが、僕の目的は『資産形成』です。
株式市場に投資することで、資産の最大化を狙っています。
株式に投資するということは、会社の利益の一部を還元してもらう(もしくは会社に大きく成長してもらう)ことを期待するということです。
利益の還元方法にはいろいろありますよね。
株価の成長、配当金の還元、株主優待の配布などです。
- 株価の成長
- 配当金の還元
- 株主優待の配布
この中で資産形成に資する株主還元は、『株価の成長』もしくは『配当金の還元』であると考えています。
次の章でもう少し詳しく説明します。
資産形成の前提は複利効果である
株式投資を用いた資産形成は『複利効果』を前提としています。
稼いだお給料をただ積み立てるだけであれば、『銀行預金』でも良いですよね。
銀行預金の超低金利では達成できない複利効果に魅力があるからこその株式投資です!
複利効果については、下記の記事でも解説しています。
複利効果を得るためには、利益の再投資が必要です。
利益の再投資は、前項で解説した『株価の成長』もしくは『配当金の還元』でしか達成できません。
前者はわかりにくいですが、会社が獲得した利益を配当や優待として株主に還元するのではなく、会社の将来の成長に再投資し、会社の業績が成長することで達成されます。
株主自身は再投資に関わっていませんが、会社が自ら利益の再投資をしている形です。
後者は分かりやすく、株主が配当金を獲得し、それを新しい株の取得に再投資することで達成されます。
一方で、株主優待は基本的に再投資が難しく、消費することしかできません。
つまり株主優待は複利効果を及ぼし得ないと言うことができます。
僕が優待株を買わない理由は、ココにあります!
- 株価の成長:会社は利益を将来の成長に再投資する
- 配当金支払い:会社は利益を配当金として還元:株主は再投資可能
- 株主優待の配布:会社は利益を優待品として還元:株主は優待品を消費する
再投資で複利効果を生む株式投資法
既に説明した通りですが、改めて説明します。
再投資により複利効果を生むためには、会社自身が利益の再投資を行うか、配当金支払いを通して株主自身が新たな株式を購入する再投資を行うかの2通りの方法があります。
前者のケースは、グロース株(成長株)への投資が該当する場合が多いです。
成長段階にある銘柄は、配当利回りこそ低いですが、その分会社が将来への投資をガンガン行っていて、会社が成長期にあるような状態です。
業績が上がれば市場の評価が上がるため、株価は右肩上がりの成長を続け、結果として株主は高い利益還元を受けられるというわけです。
グロース株を見つけるには、『増収増益を3年以上続けていること』や、『収益性が高いこと』などを評価する必要があります。
グロース株については、下記の記事もご覧ください。
一方で後者のケースは、高配当株への投資が必要です。
高配当株は成長期こそ終わっていますが、会社の経営が安定していることが多いので、毎年配当金をもらえる可能性が高くなっています。
高配当株では、『増配を続けていること』や、配当性向や業績など『配当金の支払い力に問題がないこと』などを評価する必要があります。
高配当株に関連したポイントについては、下記の記事もご覧ください。
このような視点での投資が、優待銘柄だと実現できないことが非常に多いです。
さいごに
以上、僕が優待株を買わない理由についてご紹介しました。
投資の目的は人それぞれであり、かの有名な桐谷さんのように『優待生活』を送ることでお得な気分を味わうというのも立派な方針であると思います。
しかし僕は株式投資を通して、将来の資産を最大化することに重きを置いていることから、現時点では利益を何か消費のために使うつもりはありません。
とにかく『本業で稼いだお金』と『資産が生み出した利益』の両方を投資することで、資産を最大化する段階にあると考えています。
だからこそ、消費に繋がりうる優待をもらうことを目的とするのではなく、再投資が可能な配当金の獲得を目的とした投資を続けています。
以上、何か参考になれば幸いです。
* 本記事は個人の考えを述べたものです、投資の判断はご自身でお願いいたします