資産形成

株式投資が危険と考えている人|リスクとは何か説明できますか?

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会社員
会社員
株式投資ってリスクあるし、素人は始めない方が良いよね?
かっぱ
かっぱ
リスクという言葉は曖昧だよね、どんなリスクがあるか考えて、自分のリスク許容度を明らかにすることが大事だよ!

株式投資はリスクがあり危険なものと感じていませんか?そのリスクって具体的にはどんなリスクでしょうか?ただ漫然とリスクを恐れていては、資産形成に取り組むことはできません。

どのようなリスクがあり、どのくらいであればリスクを許容できるかを明らかにすると落ち着いて投資に臨むことができます。 この記事では株式投資を経験して感じた、株式投資の3つのリスクについて解説します。

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元本割れリスク

株式投資で真っ先に思いつくリスクは、自分の資産が目減りしてしまう元本割れリスクです。取得した株式の価格が大暴落して大損する、これが元本割れリスクです。

株式は価格の乱高下の激しい金融商品です。1日で価格が5%以上変動することもザラにあります。また株式は上げ下げのトレンドが出始めると、そのトレンドに従い価格が変動し続ける場合があります。

下に示す日産(7201)のチャートを見てください。


引用元:株探(日産チャート)

高配当株として人気を集めていた日産は、直近で1350円の高値をつけていましたが、大幅な業績悪化や無配を発表し、株価は下落し続けています。直近の最安値は315.4円と、直近高値からの下落率は実に-77%に及びます。

100万円の日産の株式を保有していた場合、77万円の含み損を抱えていることになります。誰がどう見ても株式投資には元本割れリスクがつきまとうわけです。

非流動性リスク

日産株のように保有株式が含み損を抱えている場合、その株式を売却することはできません。株式はいわゆる塩漬けという状態になり、株価の上昇を待ち保有を継続することとなります。

これが非流動性リスクと言われるもので、資産を自由に動かせないリスクです。

例えば資産の大部分を株式投資にあて、その株式が含み損を抱えた場合を考えてみましょう。旅行や結婚式、自宅の購入や子供の養育費など、大きな生活イベントで現金が必要となった場合に、株式を売却できなければお金を工面できなくなってしまいます。

資産形成をするために株式投資をしたはずなのに、資産形成どころか日々の生活も苦しくなってしまいます。

このような大きな生活イベントに対しては預金として資産を保有しておくことも必要です株式は価格変動の激しいということを念頭に置き、非リスク資産である預金とのバランスを考慮することが大事ですね。

機会損出リスク

株式投資において、株価のトレンドがあることは疑いようのない事実です。株価が上昇を始めると、一定の期間株価は上昇し続けます(騙し上げでない場合)。 下に示すインフォコム(4348)のチャートを見てください。


引用元:株探(インフォコムチャート)

電子コミックの『めちゃコミ』などの事業を展開するインフォコムです。毎年売上高や利益が成長を続けている、いわゆるバリュー株という類の銘柄で、月足チャートで右肩上がりの成長を続けています。

このような有望な銘柄を見つけたのに、資金不足によりトレンドに乗れない、これを機会損失と言います。ビックチャンスに乗れるか乗れないかで、投資の成績は大きく変わってしまいます。 前述の非流動性リスクにより資金拘束された場合、機会損失リスクも生じるため、株式投資をする上では大きなダメージとなってしまいます。

チャンスを逃さないためにも、しっかりとキャッシュポジションの管理をしたいものです。

リスクへの対処法

このように沢山のリスクをはらむ株式投資は個人投資家にとって危険なものなのでしょうか ぼくが考えるリスクへの対処法を2つご紹介します。

株式投資は余剰資金で行う

一つ目の対処法は、株式投資は余剰資金で行うということです。 余剰資金とは、生活に最低限必要なお金や、近々発生するイベントに必要なお金を現金で確保した上で、余ったお金のことを指します。余剰資金で株式投資に取り組めば、それぞれのリスクに対して以下の対応が実現できます。

余剰資金投資によるリスク回避
  • 元本割れリスク:そもそも余剰資金であるため多少元本割れしても構わない、という心の余裕ができる
  • 非流動性リスク:余剰資金はすぐに使う予定のないお金であるため、資金の流動性に問題が生じても、問題にならない

投資において最も避けなければならないのは、乱高下する相場を目の当たりにし『冷静さを欠く』ということです。いわゆる『狼狽売り』と言われるもので、急落する相場に恐怖を感じ、大きな含み損を確定させてしまうことです。 投資で得られるリターンは『相場の恐怖の代償』とも言われるほどで、価格の乱高下に耐えた暁に得られる場合がほとんどです。

余剰資金による投資で元本割れに恐怖を感じないこと、そして生活に必要な資金はキャッシュで確保しておくことで非流動性が問題とならないことが、投資のリターンを高める上で極めて重要となります。

継続した資金投入

二つ目の対処法は、株式投資に継続して資金投入できるということです。

相場が大きな下落局面となった場合、いつ底打ちするか分からないまま株価は下がり続けます。そのような状況でも継続して資産を買い続けられるかが、長期的なリターンには重要です。

仕事をしながら株式投資を行う兼業投資家は、本業で安定した収入を得ることができます。この給与の余剰資金を継続して投資に投入することが極めて重要です。

継続した資金投入により、それぞれのリスクに対して以下のような対処が取れます。

継続した資金投入によるリスク回避
  • 元本割れリスク:元本割れしたとしても保有銘柄を買い続けることで、平均取得単価を下げることができ、将来的な利益につなげられる
  • 非流動性リスク:平均取得単価引き下げに伴う、将来的な流動性回復に期待できる
  • 機会損出リスク:常に資金が供給されるため、チャンスを逃さず波に乗れる

継続して資金投入できるということは、いつでも資産を購入できるということです。

含み損を抱えた保有銘柄の平均取得単価の引き下げと流動性回復に使うのも大事ですし、機会損出を回避するべく、新たな資金で新たな銘柄を買い付けるのも大事です。

とにかく資金投入がされるということは、ただ相場に拘束され続けるのではなく、新たな選択肢が供給されるということに等しいということです。 コロナショックのような大きな下落局面においても、この継続した資金投入は心の支えになることは間違いありません。

さいごに

『株式投資はリスクだ』という漫然とした恐怖について、整理してみました。

リスクという言葉は非常に曖昧ですが、絶対的なものではなく、相対的なものです。例えばある人にとって数万円の元本割れは絶対に避けたいリスクであるが、別の人にとっては痛くも痒くもないリスクかもしれません。

なので万人に共通するような基準でリスクを定義することができないのです。今回示しした3つのリスクについて、自分なら幾らの余剰資金を投入することができ、どのくらいの損失なら許容できるかを考えてみると良いでしょう。

つまり自分のリスク許容度を図るということです。漫然とリスクを怖がるのではなく、リスクとの付き合い方を明確にすることが投資の成功への第一歩だと思います。

この記事を通して、何か考えるきっかけとなれば幸いです!

* 本記事は個人の考え方を示したものです、投資の判断はご自身でお願いいたします

本ブログで記載している内容は全て個人の考えを示したものです。投資にはリスクが伴います。
特定の銘柄や事柄を推奨しているものではありませんのでご注意ください。

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