株式投資

業界まとめ|オンライン医療銘柄の業績や株価の推移を徹底調査

オンライン医療銘柄を徹底分析
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コロナ禍を背景に規制緩和が進むオンライン医療業界。自宅で診察が受けられるなら、コロナ時代にはピッタリです!

それではオンライン医療の代表銘柄はなんでしょう?この記事では関連銘柄の種類、業績、株価の推移について徹底調査します!

* 本記事は個別銘柄に言及しますが特定の銘柄を推奨するようなものではありません、投資の判断はご自身でお願いいたします 

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オンライン医療銘柄を徹底調査

2018年より診療報酬が適用されているオンライン医療ですが、初診には適用がなかったり、対象疾患が慢性疾患(糖尿病や高血圧など)に限られていたりと制度が限定的でした。

しかしコロナ禍の一時的な措置ではありますが、現在では対象疾患が拡大し、初診も適用の対象となっています。これを機にオンライン医療が浸透する可能性を考え、関連銘柄を調査してみます。

オンライン医療銘柄まとめオンライン医療銘柄と展開商品

エムスリー(2413)

日本最大の医療従事者専門サイトで情報提供を展開するエムスリーは、Web上で医師に健康相談ができる『AskDoctors』を提供し、オンライン健康相談の一役を担っています。

例えば『新型コロナウイルスの対策として手洗い・うがい・手指消毒を行っていますが不安です。この対策で十分ですか?』という質問をWebで投げかけると、複数の医師が『対策は十分です。最新情報は厚生労働省のHPで取得できますよ』と回答をするようなサービスです。

エムスリーの2020年業績
  1. 売上高:1,309億円
  2. 最終利益:216億円
  3. 1株利益:31.9円
  4. 営業利益率:26.2%
  5. ROE:16.3%
  6. ROA:12.1%
  7. 自己資本比率:74.9%

10年以上にわたる増収増益を続けており、成長性の実績は申し分ありません。グロース株の筆頭といえる銘柄です。

株価は10年で40倍以上に成長しました。時価総額が5兆円を上回る超大企業に成長しています。

セコム(9735)

セキュリティ関連のセコムですが、医師の支援サービスとして国内初となる遠隔画像診断支援サービス『ホスピネット』を提供しています。また2018年より『遠隔診断支援プラットフォーム』も提供しており、オンライン医療への参画が明確になってきています。

ホスピネットは医療機関で取得した診断画像を読影医(画像を見て診断報告書を作る医師)に送信し、報告書を受領できるシステムです。また画像の撮影方法の相談など、医師間のコミュニケーションも支援します。

セコムの2020年業績
  1. 売上高:1兆600億円
  2. 最終利益:890億円
  3. 1株利益:408.1円
  4. 営業利益率:13.4%
  5. ROE:8.7%
  6. ROA:4.9%
  7. 自己資本比率:57.0%

売上高が1兆円を超える大企業ですが、連続増収を続けています。利益については多少の上下はありますが、概ね増収傾向が続いています。

直近10年の株価推移は右肩上がりです。2018年以降は株価が揉み合う展開です。

JMDC(4483)

JMDCはノーリツ鋼機(7744)のグループ会社で『データとICTの力で、持続可能なヘルスケアシステムを実現する』をテーマに掲げ、国内の医療ビッグデータを駆使したデータ事業や遠隔医療事業を展開しています。

設立は2013年で2019年に上場しました。JMDCの子会社であるドクターネットが遠隔画像診断支援システムを展開しており、新型コロナウイルス感染症における画像診断の開発プロジェクトなどを行っています。

JMDCの2020年業績
  1. 売上高:121億円
  2. 最終利益:12.2億円
  3. 1株利益:31.5円
  4. 営業利益率:18.2%
  5. ROE:15.8%
  6. ROA:6.6%
  7. 自己資本比率:48.7%

2018年以降、増収増益を続けております。配当金の支払いはありません。

増収増益を背景に株価は成長してきましたが、2020年夏以降はもみ合いが続いており、方向感が出ていない状況です。5,200円台の株価でPERが140倍、PBRが11倍と割高感が強い水準です。

オプティム(3694)

2000年に設立されたIoT(Internet of Things)、AI(人工知能)、ビッグデータプラットフォームのマーケットリーダーであるオプティム。

国内初となる遠隔医療診断サービス『ポケットドクター』を開発しました。この背景には医療情報のプラットフォームを提供するMRT(6034)との業務提携がありました。

ポケットドクターでは、オンライン診療における予約から決済までの流れをタブレットやスマートフォンで完結することができます。

医療現場からニーズの高かった『ビデオ通話』への機能も充実させるなど、オンライン診療を推し進める重要なプレイヤーとなっています。

オプティムの2020年業績
  1. 売上高:67.2億円
  2. 最終利益:1.1億円
  3. 1株利益:2.1円
  4. 営業利益率:3.8%
  5. ROE:4.0%
  6. ROA:2.8%
  7. 自己資本比率:64.5%

売上高こそ連続増収を達成していますが、営業利益は2019年に75%の減益を経験するなど推移には波があります。

株価は2018年以降に大きな調整をこなしながら成長を続けています。1900円台でPERが127倍、PBRが46倍と割高感がかなり強くなっている点は注意が必要です。

MRT(6034)

MRTは医師・非常勤に特化した人材紹介を行なっており、業界トップクラスの紹介件数があります。前述の通りオプティム(3694)と遠隔診療サービス『ポケットドクター』を共同開発しており、オンライン医療メーカーとしても認識されています。

MRTの2020年業績
  1. 売上高:25.6億円
  2. 最終利益:1.3億円
  3. 1株利益:23.7円
  4. 営業利益率:10.3%
  5. ROE:8.8%
  6. ROA:3.7%
  7. 自己資本比率:45.8%

売上高こそ連続増収の傾向がありますが、営業利益は2017年から2019年に連続減収を経験するなど利益の成長性に疑問があります。

株価は全く冴えない状況です。営業利益の推移を反映するように株価が成長していない様子が分かります。

メドレー(4480)

2009年に設立されたメドレーは予約から診察、決済、薬の配送までワンストップかつオンラインで完結できる『CLINICS』を手掛けています。

CLINICSアプリを使えば24時間いつでも診察予約が可能、問診票をアプリで回答でき、待ち時間なしで診察を受けることができます。クレジットカードで簡単に決済し、処方箋データをアップロードすることでオンラインで服薬指導を受けることもできます。もちろんお薬も郵送で自宅に届きます。

メドレーの2020年業績
  1. 売上高:68.3億円
  2. 最終利益:4.5億円
  3. 1株利益:15.7円
  4. 営業利益率:5.8%
  5. ROE:6.9%
  6. ROA:4.3%
  7. 自己資本比率:62.6%

売上高は連続増収を記録しています。2018年は営業利益が1億円を上回る赤字でしたが、2019年に黒字転換し、その後営業利益を伸ばしています。

2000年以降のチャートは右肩上がりの成長を示していますが、10月以降は株価調整局面に入っております。

ポート(7047)

2011年設立のポートは、2015年よりオンライン診療サービスの『ポートメディカル』を展開しています。

ポートの主力事業は就活、ファイナンス、リフォームの3つの軸でインターネットメディアを展開しています。この3軸のポートフォリオに加え新しく取り組んでいるのが『ポートメディカル』となっています。

現在は医療機関を限定し、医師からの診断、処方、薬の配送まで一貫したオンライン診療のサービスを展開しています。

ポートの2020年業績
  1. 売上高:41.0億円
  2. 最終利益:3.8億円
  3. 1株利益:33.9円
  4. 営業利益率:17.0%
  5. ROE:18.1%
  6. ROA:10.2%
  7. 自己資本比率:53.3%

売上高は毎年連続で増収となっています。営業利益は2018年までに赤字縮小し、2019年からは黒字転換しています。

株価はコロナショック以降に回復の傾向がありましたが、過去3年のチャートでみると右肩下がりとなっています。

メドピア(6095)

2004年に設立されたメドピアは、オンライン診療システム『first call for オンライン診療』を展開しています。

first call for オンライン診療の特徴的な機能は、TV電話面談機能、診療メモ機能(医師向け)、チャット機能です。タブレットやスマートフォンを使って快適に診療を受けることが可能となっています。

メドピアの2020年業績
  1. 売上高:53.1億円
  2. 最終利益:7.2億円
  3. 1株利益:35.0円
  4. 営業利益率:20.7%
  5. ROE:16.8%
  6. ROA:13.0%
  7. 自己資本比率:75.0%

2016年以降は増収増益を継続しております。

業績が増収増益となっているのを背景に、2016年以降株価は大きく成長し、最大で8倍近くの株価上昇があったことになります。まさにグロース株といった銘柄です。

さいごに

今回はオンライン医療銘柄を調査してみました。コロナ前からオンライン医療の話題があるものの、初診が適用外であったり、対象となる病気が一部に限られているなどイマイチ浸透していない印象がありました。

コロナ禍においてオンライン医療が少しずつ利用されるようになってきました。一時的に規制が緩和されている格好ですが、国がオンライン医療になれれば、アフターコロナでもオンライン医療を拡大させていけると思います。

オンライン医療が拡大すれば、今回ピックアップした企業のビジネスチャンスは一気に拡大すると考えています。国の規制の動向をチェックしながら、業績拡大チャンスがあるのか調査していきたいと思います!

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本ブログで記載している内容は全て個人の考えを示したものです。投資にはリスクが伴います。
特定の銘柄や事柄を推奨しているものではありませんのでご注意ください。

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