こんにちは、資産形成をテーマにブログを執筆している@かっぱです。この記事では株式投資を始めるのに最適な銘柄選定について、自分の経験を交えてご紹介します。
株式市場にはプロの証券トレーダーや機関投資家がたくさんいて、個人の素人投資家が不勉強のまま投資に挑戦すれば、あっという間にやられてしまいます。大きな損失を出して株式市場を退場するようなことがあっては、資産形成どころか大きな損失を被るだけで終わってしまいます。
それでは早速どのような銘柄選択が望ましいかを、僕なりの視点でご紹介します。
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株の初心者が持つべき銘柄は高配当株
株を保有する目的が資産形成のためという前提であれば、株の初心者が持つべき銘柄は高配当株1択だと考えています。その理由について順を追って解説します。
高配当株の株価は安定している
高配当を支払える企業は、配当金を支払う余裕があるくらい企業として成熟している企業であることが多いです。逆に成長段階にある企業は、稼いだ利益を会社の成長のために投資することが多いので、配当金を十分に支払わない企業が多いです。
成熟しきった企業は、安定して利益を出せる場合が多いので、極端に株価が変動することは少ないです。
株式市場では、その価値が上にも下にも大きく変動することが普通で、株式投資を始めたばかりの頃は、株価が気になって仕方がありませんよね。
株価が大きく下落して、株式投資を退場してしまえばもとも子もありません。
そのような事態を避けるためにも、株価の変動幅の比較的小さい高配当株に投資することで、安心して株式投資に取り組むことが重要です。
高配当株は株式投資による利益が安定している
株式投資で資産形成するには、『株価の値上がりによる売却益』で稼ぐか、『株主に支払われる配当金』で稼ぐしかありません。前者を『キャピタルゲイン』、後者を『インカムゲイン』と言います。
キャピタルゲインは時に2倍、3倍と大きく利益となる場合があります。
株価が2倍、3倍となった時に売却すれば、それだけ利益を得られるためです。時に株価が10倍となることもあり、特にこれを『テンバガー』と呼んだりします。
しかしながら逆も然りです。購入した株価が半値、4分の1になってしまうこともあります。こうなってしまっては、損した分を取り返すだけでも大変になってしまいます。
株式投資の初心者であれば、市場や銘柄の癖を知るまではキャピタルゲインを狙うよりもインカムゲインを狙った方が良いと考えています。
インカムゲインであれば、株を保有しているだけで毎年配当金が得られるので、安定した資産形成を行うことができるからです。
一般的に高配当株と呼ばれる銘柄は、配当利回りが3%以上であることが多いです。
5万円投資していれば、1500円が配当金として得られます(簡易のため税金を考慮していない)。安定して配当金を積み上げるインカムゲインが堅実で確実な資産形成に大きく貢献します。
テーマ株は難易度が高い
テーマ株とは、話題の業界の銘柄のことを言います。
例えば人工知能ブームが起これば『人工知能関連の会社』、コロナショックの相場では『ワクチン開発をしている会社』などがテーマ株に相当します。
これらテーマ株には多くの投資家が参加し、株価変動が非常に大きな相場を形成します。それゆえ、キャピタルゲインを狙う投資家にとっては大きな利益を狙うチャンスがあるわけです。
テーマ株の相場は1日で株価が大きく上がったり、逆に大きく下がったりするなど、ハラハラてな展開となります。
そして大きく成長した株価は突如暴落し、見る見るうちに株価は暴騰前の水準に戻ってきます。成長した株価の終末は、トランプでいうとババ抜き状態です。
初心者がこのような相場に参加すると、まさにババをひかされる可能性があります。
投資初心者こそ、このようなテーマ株を取引するのは避けるべきでしょう。しっかりと資産形成したいのであれば、堅実に着実にインカムゲインを狙うのが初めの一歩かと思います。
高配当株で資産形成するには
投資初心者が資産形成をするには、高配当株への投資が最適であることを解説しました。ここまで呼んで、本当に高配当株で資産が成長していくか疑問に思った人はいませんか?それよりもキャピタルゲインで資産を2倍、3倍と成長させたいと思わなかったでしょうか。
ここからは配当金による資産形成でも、大きく資産を成長させられることを解説します。
高配当株の利回り
高配当株の利回りは3%以上というのが一般的です。5万円投資していれば、1年あたり1500円の配当金が得られる計算です。
どうでしょうか?この1500円を目の当たりにし、十分な利益と感じましたか?それとも利益にしては物足りないなと感じましたか?
高配当株で資産形成を考える場合、単に利回りだけではなく『複利効果』を考えることが大事です。
配当金の利回りと複利効果については、下記の記事で解説しました。配当金で資産を大きく成長させるためには、時間を味方につけ長期間投資することが重要です。

長期間にわたり得られた配当金を高配当株の購入にひたすら回すことで、資産は爆発的に増加します。堅実に確実に資産形成をしたいものです。
闇雲に高配当株を選ばない
中にはものすごく高い配当利回りの銘柄が存在します。
7%を超えるような銘柄は基本的に何かしらの良くない理由があると考える方が良いです。
それだけ高配当であるのなら、市場で買いが集まり、株価が上がることにより配当利回りは低下するのが普通です。それが放置されているのには理由があるというわけです。
高配当株を選ぶ時に注意すべき点は、今後も配当金を支払うことができるかという点です。
すでに何度も書いている通り、長期的に株式を保有することが前提です。突然配当金を支払うことができなくなるような企業だと、長期間安心して株を保有することはできません。
高配当株を選ぶ際は次の3点に注意して選んでいます。
- 配当利回り ≧ 3%
- 配当性向 ≦ 50%
- 収益性が優良
配当利回りは大前提ですね。
配当性向とは『会社が儲けた利益』のうちどのくらいを配当金として株主に還元したかを表す指標です。稼いだ利益の半分を配当金の支払いに使えば、配当性向は50%となります。
僕が配当性向を50%以下と設定しているのは、長期にわたり安定的に配当金を支払うことを重要視しているからです。
中には50%を上回る配当性向の高配当銘柄も存在しますが、そのような企業は稼いだ利益を会社の成長のために投資に回せていないことを意味します。そのような企業が長期的に成長を続けるのは難しいので、いつかは減配や無配となる可能性が高いです。
減配や無配は、配当金狙いの投資家が株を売却し逃げていくことがあり得るので、株価の暴落を招く可能性が高いです。
そうなってしまえば、インカムゲインどころか、保有株の評価が毀損してしまうため、資産形成上の大ダメージとなってしまいます。
収益性の指標としては、『売上高営業利益率』と『ROE』を重要視しています。
売上高営業利益率とは、会社の売り上げに対して、営業利益がどのくらいあったかを表す指標です。またROEとは株主から集めた資本でどのくらい効率的に稼いだかを表す指標です。
いずれも会社の経営の上手さを表しているので、これらの指標が優良な銘柄を選ぶことで、配当金の源泉となる利益を稼ぐことが上手い企業に投資することができます。
僕は売上高営業利益率は10%以上、ROEも10%以上を基準として銘柄選定をしています。


連続増配銘柄は長期投資の強い味方
配当金による資産形成を考える上では、先ほど述べた指標たちも重要ですが、もう一つ重要なのはこれまでの配当金支払いの実績です。
中には20年以上連続で配当金を支払い続けていて、減配をしていない企業もあります。
このような企業は長期投資の強い味方となるため、過去の配当金の支払い状況を調べるのも銘柄選定で大事になります。

さいごに
以上、株の初心者が投資するのに最適な銘柄として高配当株を紹介しました。投資スタイルは人それぞれですが、投資初心者がいきなり難易度の高い銘柄に手を出してしまうと大きな損失を生む可能性があります。そのような損失を回避する上でも、高配当株で堅実に資産形成するのは一つの手段であると考えています。
高配当株で株式市場というものを理解しながら、自分の投資スタイルを確立していくと良いと思います。本記事が何か参考になれば幸いです。
* 本記事は個人の考えを示したものです、投資の判断はご自身でお願いいたします