2020年秋号の四季報を読み漁り、業績が良く、成長を続けている企業をピックアップしました。好業績企業として本ブログで取り上げた銘柄が、その後どのような株価推移を示したかご紹介します。この記事は第一弾としてピックアップしていた10銘柄です!
【注意】本記事はあくまでも筆者の備忘録であり、特定銘柄を推奨するものではございませんのでご注意ください。
配当金で資産形成をテーマに約1,500万円を運用中です。将来は不労所得で生活するために日々資産を積み上げています。Twitter(@かっぱ)もやっていますので、ぜひご覧ください。
【株式投資始めて6年】 毎年配当額が増えていくの楽しい 今年はどこまでいくかな? 2016年: 2,578円 2017年: 38,685円 2018年: 93,905円 2019年: 197,241円 2020年: 296,929円 2021年: 438,313円 2022年: 🤔🤔🤔🤤 pic.twitter.com/lpT0h5JUo8
— かっぱ⭐️配当金で資産形成 (@hibi_kappa) February 8, 2022
* 本記事は特定の銘柄を推奨するようなものではありません、投資の判断はご自身でお願いいたします
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スクリーニング基準
四季報スクリーニングでは、以下の観点から企業の絞り込みを行なっています。オプションで示すものは必須ではありませんが、着目したポイントです。
- 長期業績推移が売上高、営業利益ともに右肩上がりの傾向
- ROEが15%以上である
- 営業利益率が高い(オプション)
- 自己資本比率が高い(オプション)
- 時価総額が小さい(オプション)
- ニューノーマルに対応している(オプション)
おはようございます☀
本日の朝活は銘柄スクリーニングです長期業績推移、営業利益率、ROE、
時価総額、ニューノーマル対応、
あたりを中心にチェックしています本日も楽しんで参りましょう✨
— かっぱ⭐️配当金で資産形成 (@hibi_kappa) September 26, 2020
各種指標は以下の通り記事更新時に最新のものを記載しました。
- マーケット:銘柄コード
- 業種:
- 営業利益率:最新の実績%
- ROE:最新の実績%
- ROA:最新の実績%
- 自己資本比率:最新の実績%
- 時価総額:2021年2月1日時点
数値については独自に収集したものであり、必ずしも四季報のものとは一致していない点ご容赦ください。
神戸物産
業務スーパーで有名な神戸物産です。タピオカブームを皮切りに怒涛の成長を続ける言わずと知れたグロース株の代表格です。
9月30日 終値 2875円
2月1日 終値 2948円(+3%)
期間中最高値 3710円(+29%)
期間中最安値 2621円(-9%)
最大で30%近い株価上昇がありましたが、12月から下落トレンドに突入し、結果的に9月と2月の株価はほぼ同水準となりました。高い収益性と、巣篭もりで個人のスーパーマーケット需要が高いので、引き続き注目しています。
- 東証一部:3038
- 業種:卸売
- 営業利益率:7.0%
- ROE:29.5%
- ROA:10.1%
- 自己資本比率:39.0%
- 時価総額:8,066億円
MonotaRO
工具界のアマゾンと呼ばれるMonotaRO。2020年には上場来高値を更新するなど、高騰を見せています。
9月30日 終値 5210円
2月1日 終値 5400円(+4%)
期間中最高値 6510円(+25%)
期間中最安値 5080円(-2%)
最大で25%の上昇がありましたが、12月初旬の高値を最後にやや下落基調にあります。ROE33%という高収益性であり、自己資本比率も60%以上と財務面でも良好と考えられます。新型コロナ関連商品の需要が増加していることで、個人客が拡大しているところもニューノーマルで注目したいと思っているポイントです。
- 東証一部:3064
- 業種:小売
- 営業利益率:12.1%
- ROE:33.0%
- ROA:19.9%
- 自己資本比率:62.1%
- 時価総額:1兆3,534億円
ZOZO
一時期は『ゾゾ離れ』がささやかれたZOZO。最近では、再びゾゾの集客力に期待する傾向が強まっているとのこと。
9月30日 終値 2930円
2月1日 終値 3435円(+17%)
期間中最高値 3435円(+17%)
期間中最安値 2425円(-17%)
期間中は下落トレンドにありましたが、第三四半期決算での業績の上方修正を受けて2月1日の株価は反発しました。過去最高益予想を上乗せすると同時に、増配も発表しております。アパレル業界で在庫処分が加速する中で、ZOZOの活用が進んでいると考えられています。外出自粛などでネットショッピングの需要が高いため、引き続き注目しています。
- 東証一部:3092
- 業種:小売
- 営業利益率:22.2%
- ROE:65.9%
- ROA:21.7%
- 自己資本比率:36.7%
- 時価総額:1兆705億円
コスモス薬品
九州地方出身者なら誰もが知っているであろう、コスモス薬品。医薬品から食料品まで品揃えが良く、価格も非常に安いところが魅力的です。1株当たりの価格が高く、単元ではなかなか買いにくいという印象も。
9月30日 終値 18320円
2月1日 終値 16000円(-13%)
期間中最高値 18700円(+2%)
期間中最安値 15590円(-15%)
全体的に下落トレンドで、1月に期間中の最安値をつけています。業績面では前年同期比でも増益を更新しており好調と考えられますが、コロナ特需の一端の落ち着きと、短期的な業績の落ち込みなどが懸念となっているようです。
- 東証一部:3349
- 業種:小売
- 営業利益率:4.3%
- ROE:15.8%
- ROA:7.2%
- 自己資本比率:45.5%
- 時価総額:6400億円
ラクス
クラウドサービスとIT人材派遣が両輪の小型成長株です。テンバガー銘柄として本ブログでも取り上げております。
9月30日 終値 1884円
2月1日 終値 1965円(+4%)
期間中最高値 2670円(+42%)
期間中最安値 1755円(-7%)
12月の初旬に向けて、一時42%の値上がりがありました。人手不足、働き方改革など、コロナ禍での働き方の変化も追い風となり、経理作業の効率化ツール『楽々精算』はますます需要が高いのではないかと考えています。
- マザーズ:3923
- 業種:情報・通信
- 営業利益率:10.1%
- ROE:16.3%
- ROA:12.1%
- 自己資本比率:73.8%
- 時価総額:3561億円
エーアイ
音声合成エンジン技術のベンチャーで、設立は2003年と新しい企業。人間の肉声に近い自然な音声を作り出せるところが強み。
9月30日 終値 2875円
2月1日 終値 1957円(-32%)
期間中最高値 4010円(+39%)
期間中最安値 1933円(-33%)
10月中旬に最大で40%近い株価の上昇がありましたが、その後は一転して下落トレンド。2月に向けて33%下落となってしまいました。高品質音声合成システムに強みをもつエーアイですが、足許の状況といえばオリンピックの開催延期(中止の可能性)や来日外国人の消滅により、サービスの需要悪化が懸念されております。収益性は高いビジネスモデルですが、環境の変化に対しどのように適応するのかを見守りたいです。時価総額が139億円と非常に小規模であるという点で、今後の成長余地にも注目しています。
- マザーズ:4388
- 業種:情報・通信
- 営業利益率:33.3%
- ROE:16.0%
- ROA:14.3%
- 自己資本比率:88.1%
- 時価総額:101億円
サイボウズ
最近はテレワークを推進するCMでも見かけるようになったサイボウズ。業務を効率化するグループウェアのソフト開発をしており、国内シェアが高い首位級企業。
9月30日 終値 3294円
2月1日 終値 2665円(-19%)
期間中最高値 3603円(+9%)
期間中最安値 2476円(-25%)
全体的には下落のトレンドでした。テレビCMでサイボウズを見かける機会が増え、認知度が高まってきたのではないかと思っています。サイボウズはいち早く働き方改革を進めており、コロナ禍での環境の変化はサイボウズにとってプラス要因であると思っております。
- 東証一部:4776
- 業種:情報・通信
- 営業利益率:12.9%
- ROE:27.4%
- ROA:12.5%
- 自己資本比率:45.0%
- 時価総額:1406億円
レーザーテック
半導体マスク欠陥検査装置を開発する、言わずと知れたグロース銘柄です。こちらもテンバガー銘柄として本ブログで取り上げております。
9月30日 終値 8600円
2月1日 終値 14290円(+66%)
期間中最高値 15690円(+82%)
期間中最安値 8600円(0%)
ほぼ調整もなく右肩上がりに株価が上がりました。最大で82%の株価上昇で、非常に大きな成長となりました。9月30日の執筆時には、成長鈍化懸念や、上場来高値からの下落トレンドで購入のタイミングが難しいと感じていました・・・値動きは本当に予想するのが難しいものです・・・トホホ
- 東証一部:6920
- 業種:情報・通信
- 営業利益率:35.4%
- ROE:30.8%
- ROA:16.4%
- 自己資本比率:47.9%
- 時価総額:1兆3474億円
青山財産ネットワークス
資産家向けにコンサルティングサービスを展開しています。不動産や金融、財務などに専門性があります。
9月30日 終値 1647円
2月1日 終値 1578円(-4%)
期間中最高値 1759円(+7%)
期間中最安値 1439円(-13%)
11月ごろに値を大きく下げる場面がありました。これは純利益57%減益の下方修正が発表されたものを受けた値動きでした。コロナ禍でセミナーを自粛せざるを得ず、コンサルティング収益が減少したことによるものです。顧客への不動産提供についても遅れが生じていたようで、こちらも減益の一員でした。その後株価はじわじわと回復傾向にあります。
- 東証二部:8929
- 業種:不動産
- 営業利益率:8.4%
- ROE:31.1%
- ROA:12.0%
- 自己資本比率:40.6%
- 時価総額:192億円
ファイバーゲート
賃貸マンションなどの集合住宅向けにWi-Fiサービスを提供しています。テレワーク需要を背景に、家庭向け契約個数が増えている模様。
9月30日 終値 1869円
2月1日 終値 2081円(+11%)
期間中最高値 2680円(+43%)
期間中最安値 1799円(-4%)
大きく上げ下げしながら43%の値上がりを見せる場面がありました。テレワーク需要を背景に、最高益を更新してており、2020年6月期は初となる配当金も支払いされました。2021年に入り株価は調整局面ですが、引き続き注目しています。
- 東証一部:9450
- 業種:情報・通信
- 営業利益率:16.6%
- ROE:30.8%
- ROA:11.7%
- 自己資本比率:38.8%
- 時価総額:425億円
さいごに
今回は四季報をスクリーニングして気になった10銘柄のピックアップ(2020年9月)とその後の株価推移(2021年2月)についてまとめてみました。業績が良く、成長を続ける企業について、引き続きウォッチしていきたいと思います。次回も10銘柄程度ピックアップする予定です。よろしければご覧ください!
【四季報2020秋】銘柄スクリーニング:好業績の成長銘柄を探索②
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