株式投資

落ちるナイフを掴むなは正しいか?|株式投資における逆張りを考察

『落ちるナイフを掴むな』という投資の格言があります。暴落を介した株価が底値に達したと思っても、さらに値を下げる状態を落ちるナイフに例え、相場が落ちている時は購入するのは危険だと諭す格言です。

果たしてこの格言は正しいでしょうか?

この格言ではナイフが床に落ちて動きが止まってからナイフを拾えば安全と説明しています。暴落が収まってからでも購入は遅くないと言っているのです。

しかしこの格言を鵜呑みにすると、お買い得品が無くなり、株式投資でうまく利益を上げられない可能性があります。なぜそのようなことが言えるのか、ハワード・マークス氏の名著『投資で一番大切な20の教え -賢い投資家になるための隠れた常識-』を参考にしながら分かりやすく解説していきます。

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投資で一番大切な20の教え(ハワード・マークス著)

不良債権や高利債投資への投資が得意なオークツリー・キャピタル・マネジメントの共同創始者であり会長であるハワード・マークスが贈る投資本。

『大不況下でも勝ち続ける投資戦略とは一体何か!?』

世界一の投資家であるバフェットが推薦する『賢い投資家になるため』のバイブル的存在の名著です。

本の内容

安い時に資産を買うこと、市場にはサイクルがあること、リスクとは一体何か、など投資家であれば一度は勉強したい重要な事実を全20章構成で解説!難しい数式などは使わず、思考法を解説しています。

かっぱ
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将来の株価暴落に備えて読む価値があるね!

* 本記事は個人の考えを示すもので特定の事柄を推奨するようなものではありません、投資の判断はご自身でお願いいたします 

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落ちるナイフを掴むなは正しいか?

ハワード・マークス氏の『投資で一番大切な20の教え -賢い投資家になるための隠れた常識-』は、投資家なら熟読して損はない示唆に富む本です。先の読めない相場において、賢く取引をするための考え方が凝縮されているからです。

この本の11章『逆張りをする』において、次のような記述があります。

一つ確信を持って言えるのは、ナイフが床に落ち、混乱がおさまり、不透明感が消えるころには、超お買い得品は全く残っていないということだ。買うことが心地よいと思えるようになったころには、価格は超お買い得と言えるほど安くはなくなっている。

出典:投資で一番大切な20の教え -賢い投資家になるための隠れた常識-

どうですか?すぐに納得できますか?

一般的には逆張りは良くない、ナイフが落ちて混乱がおさまってから順張りをしなさい、という説明が多いかと思います。

しかしハワード・マークス氏はナイフが床に落ち、混乱がおさまってからでは遅いと断言しています。そして不透明感が残る中で逆張りをして購入することが投資家の仕事だと説いています。

私はハワード・マークス氏の説明を聞いて納得しました。なぜ納得できたのか、私の考えを次の通りです。

ナイフそのものが床に落ちゆく時、たしかに落ちるナイフは目に見えます。鋭い刃先を輝かせながら、猛スピードで落ちるナイフはとても危険に感じます。

落ちるナイフを掴むな落ちるナイフこわー

そして床も目に見えます。ここが重要です!

ナイフは床に到達すれば、それより下に落ちることはありません。多少バウンドをするでしょうが、ナイフは次第に動きを止めるでしょう。

落ちるナイフ:床が見える普通の床なら目で見て分かる!

 

それでは株式相場はどうでしょうか?悪いニュースが出て、株式相場が急落し始めました。チャートの陰線は、落ちるナイフそのもので、いかにも危険に見えます。

さて落ちるナイフは、どの床まで落ちるでしょうか?株式市場では、床(底値)がどこにあるか分かりません。株価が反発をして時間が経過することで、過去を振り返って始めて床が確認できるのです。

落ちるナイフを掴むな:株式の底値はわからない株式市場だと、床が分からない!

皆さんも理解している通り、底値がどこか分からないのが株式市場ですよね?

順張り投資家の考えに従えば、落ちるナイフが床に落ち、株価が上昇し始めてから買うのが良いということになります。しかし床(底値)を確認できる頃(市場参加者の不安が解消された頃)には、逆張り投資家は利益が出始めています

そうすると次第に利益確定売りが出始めます。すると床(底値)を確認してから買った投資家はどうなるでしょうか?含み益があまり出ないうちに株価が下がる可能性があるのです。

順張り投資家の末路底値確認してからだと遅い!

落ちるナイフを掴むなの格言を忠実に守りすぎると、市場の不透明感の解消を期待するあまりに、お買い得の時期を逃してしまうのです。

落ちるナイフを掴むためには

それでは落ちるナイフを何でもかんでも無謀にも掴まなければならないのでしょうか。それは危険ですよね。

落ちるナイフを掴むためには、床(底値)が近いことの絶対的な自信が必要です。そしてその自信は銘柄の本質的価値を理解していることから生まれます。

本質的価値を理解するとは、会社の稼いでいる利益から算出されるPERや会社の資産から算出されるPBRなど、割安度の指標や、チャートのテクニカル分析から算出される株価の乖離度(売られすぎの指標)などに基づいて、さすがに今は売られすぎだと判断することです。

他の市場参加者よりも本質的価値に対する理解を深めておくことで、周りの人がヤバイヤバイと叫んでいる時にコツコツと買うことができれば、リスクを抑えながら将来の利益を獲得できると考えられます。

銘柄分析を通して、本質的価値の理解を深めたいものです!

 

落ちるナイフの掴み方については、以下の記事も参考になります。

株価下落|ネオモバでナンピン買いは有効か?検証結果を紹介

リターンリバーサルとは?ネオモバで実践する逆張り戦略を解説!

さいごに

今回は『落ちるナイフを掴むな』は正しいのか?について、文献を参考にしながら考察してみました。

順張りのポリシーや逆張りのポリシーは投資家それぞれだと思います。しかしながら、投資の格言を鵜呑みにして、盲信的になってしまうのも良くはありません。

その本質は何なのかを考えて、利益を高めるためにはどのように行動すべきなのか、日々研究を重ねていきたいものです。以上、何か参考になれば幸いです!

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本ブログで記載している内容は全て個人の考えを示したものです。投資にはリスクが伴います。
特定の銘柄や事柄を推奨しているものではありませんのでご注意ください。

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